いつまで続くコロナ禍 タイでは。。。

コロナ騒動が始まって、もう半年以上も経っているのに。。。。

今年はじめに、こんなに世の中が混乱出来事が起こるとはだれが想像したでしょう。

世界中でコロナ感染者の増加に右往左往して、ほとんどの国が事実の上の鎖国状態。

若干規制が緩和されたといっても、各国ともに出入国には厳しい条件があり、一般の

海外在住者やビジネスマンにはハードルが高すぎる条件となっている。

また、日本では感染者が再度増加しているし、いったいいつまでこの状況は続くのだろう?

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タイ政府のコロナ対策のすごさ!!

タイで、はじめにコロナ感染者が確認されたのは、旧正月直前の今年1月中旬のこと。

多くの中国人観光客が旧正月にタイに押し寄せたことで、感染が広まり、以降じょじょに感染者が増えるなか、5,000人以上の観客の集まったタイのキックボクシング「ムエタイ」会場でクライスターがおこり、100人以上の感染者が出て一挙にコロナに対する緊張が高まった。

そして、元軍人のプラユット首相が動き、その対応がとにかく早かった!!

「三密」と言う言葉が出始めると、感染を防ぐために即座にバンコクのパブ、ナイトクラブ、映画館を始め学校を閉鎖し、食料品店、スーパー、薬局、銀行以外のすべての商業施設にも閉鎖を命じ、首相の鶴の一声で翌日から施行となった。

取り分けびっくりしたのは、国の祝日である「ソンクラン」の休日を取りやめ、平日にしてしまったこと。ソンクランは例年4月13日から15日と決まっていて、多くの外国人観光客も含め、大勢の人が水を掛け合うタイの正月でもあり伝統的なお祭り。

地方出身者はこの連休で帰省するのが慣わしで、休暇を田舎で家族や友人と過ごすことを楽しみにしているタイ人がほとんどなのに。

でも、政府はそんなことお構いなしで、カレンダーが急遽平日となってしまった。

そのため会社は出勤日となり、私は出社しなければならない羽目になった。

それでも帰省しようとする人が多いので、政府は地方への感染拡大を防ぐため、長距離のバスや電車の乗車券の販売中止や、運行を停止したりもした。また、車での移動者には検問所を設けて、県をまたぐ移動を取り締まったり躍起になった。

夜間外出禁止令を発動して、違反者には禁固刑も含む厳しい処罰をもって対応した。

日本ではまず考えられないほどの、矢継ぎ早の対策とその強引さには驚いたが、さすがクーデターで政権を奪い取った「軍事政府」だと、日本の政府の対応との違いを痛感した。

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タイ人気質

政府の厳しいコロナ対策の成果があってか、すでに2ヶ月以上も国内規感染者がないタイでは、新規感染者は海外からの帰国者や外国からの入国者のみ。

先日もスーダン大使館関係の帰国者が空港で感染が確認されたにも関わらず、政府の外交官等への入国に対してのVIP待遇で隔離とならず、その人は空港から日本人や外国人が多く居住するエリアにある自宅へ帰り、公共のエレベーターやロビーを使用していたことが発覚し、大ニュースとなった。その後、国民の反感をかった入国時の政府のVIP待遇を取り消した。

問題があればすぐに取り消したり、新たにまた決まりごとを作ったり、タイ人らしい。

またちょうど同じ頃にバンコクから車で3時間のラヨーン県でも、感染した軍関係者が町中を歩き回っていたとの事で、一時はラヨーン県からバンコクへの移動が禁止される騒ぎにもなった。感染が確認されると、その人はいつどこへ誰と行ったかはもちろん、住まいも公となり、個人情報云々なんてなにもない。

感染者3,300人ちょっと、今日現在の死亡者58名のと他国から比べると封じ込めは大成功だと言えるでしょうが、政府の厳しい対策に、いつか大反発が起こるのではと危惧していたのに、国民は比較的穏やかに受け入れていて、普段は少しのことで大騒ぎするにも関わらず、「長いものには巻かれろ」精神の国民性にもあるのかなとも思ったりして。

それでも、厳しい規則と罰則がある中で、時には気持ちが和むようなこともある。

外出禁止令を守らなかった若者に対して、取り締まりの警察官はすぐに検挙せずに、その場で100回の腕立て伏せと、身元引き受けのために迎えに来た親の足元にひれ伏し謝罪することを命じて放免したとか、これも日本では想像も付かないお裁きで、ちょっと「ほこっ」とさせられたりもする。

でも、何で腕立て伏せ100回??

もうそろそろ、コロナ騒動考えなおすべし!!

現在のタイは、全ての商業施設をはじめ学校の閉鎖も解除され、レストラン、パブ、ナイトクラブ等も若干の規制はあるものの営業再開しているが、公共の乗り物また施設へ入場の際は必ずマスク着用が義務付けられているし、人目もあるのでみんな着けている。

どこへ入るもの「タイチャナ」と言って、行動追跡調査のアプリの登録や、携帯を持っていない人は、時間、名前、連絡先電話番号を入場時と退場時に記載が必要で、検温もあったりと、初めの頃は面倒だと思ってことも、今では当たり前のようになった様子で、文句を言う人も見かけない。

ソーシャルディスタンスについては、以前ほど守られていない気もするが、それでも銀行やスーパーのレジ待ちでは結構きちん並んでいたりして、人前で叱られたり批判されることを嫌うタイ人らしいなと思ったりもする。

また、私のまわりでもアルコールを持ち歩いていたり、手洗いも以前よりまめにしている人が増えた。このまま秩序と衛生観念がタイ人に根付いてくれたらと思う。

 

コロナ禍が落ち着きをみせているタイから見ると、もうそろそろ騒動も治まっても良いのではと思うけれど、日本の様子をみても現実はまだまだ難しいのかな?

でも、全世界の感染が収まるのを待っていたら、人の生活が行き詰まってしまいます。

一説ではコロナ完全収束までに20年はかかるという話もあったり、ワクチン開発を待っているような状況からは、一日も早く「withコロナ」の本当の意味に世界中の人が気付いて、これから先どうして行くべきか、そろそろ考えるなければいけないと思うのですがどうでしょうか?